〜“怖い”の一言が教えてくれたこと〜
毎年4月になると思い出すことがあります。
それは、あるコンサルさんの一言。
今日は新しく起業を始める方、誰かにサポートをお願いしようとお考えの方へ、過去の未熟な私の”あり方”についてお届けしたいと思います。
*
私は3月末で会社員を卒業し、4月からひとりで仕事をはじめました。
それを見越して、会社を辞める数か月前から、コンサルさんについて起業準備をしていたのですが。
そのコンサルさんに、ある衝撃的な一言を言われたのです。それは、
「雅子さん、怖い」(笑)
どうして、“怖いの?”
当時の私はピンときていませんでしたが、その理由はとてもシンプル。
そして、今思い出しても恥ずかしいもの。
それでも、その出来事に今は感謝しかありません。
●「やってもらって当然」受け身全開の過去
会社員時代の私は、研修や指導は「会社がしてくれるもの」という認識だったように思います。
会社のために勉強するのだから、しっかりした内容をしてもらって当然という感じだったんです。
(うける側もきちんと受けるということはしていましたが)
ですので、実際にお金を払って講座を受ける、コンサルを受ける時も
・「プロなんだから成果を出してもらって当然」
・「お金を払っているんだから、きちんと導いてもらえるはず」
・「対価以上のものをもらって当然でしょ!」
という感じ。
今思えば、そんなふうに、“してもらう”ことが前提の世界に生きていたのだと思います。
ですので、初めてコンサルさんについた時も、“してもらう”ことが前提という姿勢で接してしまっていたのですね。
それで・・・。
「雅子さん、怖い」(笑)と言われる始末。
でも、本当に心に刺さったのはその後の言葉だったんです。
それは、
「起業は、自分で考えて、自分から行動を起こすのが基本。誰かに言われたからやる、“教えてもらえて当然”という受け身の姿勢では、起業はできないし続かないよ」
というもの。
もうね、頭をハンマーで叩かれたような衝撃でした。
「会社員と起業とでは、こんなに“在り方”が違うんだ・・・」と、“ハッ”としたんです。
本当に、人は自分の世界で生きているんですよね。
それからは、会社でもコンサルさんに対しても、そして周りの人に対しても自分のあり方を意識していこう!と思いました。

●あり方が変わると、人生が動き出す
それ以降、“受け取る姿勢”や“係わり方”を、たとえば、
・丁寧に話を聴く
・自分の感覚や感情を無視せず、正直に伝える
・助けが欲しい時や変更をお願いする時は
押し付けでなくリクエストするイメージで
・一緒に考え、一緒に深めていく気持ちを持つ
・感謝や想いをきちんと伝える
など、“受け取る側としてのあり方”を丁寧に見直すようになったんです。
あのまま、
「コンサルさんだから、してくれて当然」
「コンサルさんなら、どうにかしてくれる」
という受け身の姿勢のままでは、本当の意味での起業はできない、続けられなかったのでは?と思います。

●コンサルは「教えてもらう場」ではなく、「共に創る場」~「「美意識」が、関係を豊かにする~
コンサルや講座の場は、一方的に自分の意見を言う、媚びるでも、へつらうでもなく。
『人としてどう在りたいか』を意識するようになったのです。
そして、今はコンサルを受けていても、していても、一緒に未来を作って行くという意識を大切にするようになりました。
それが、お互いに心地よい関係を自然と育てくれたように思います。
ですので、コンサルが終わってもメールをやり取りしたり、ランチをご一緒したりと、よい関係を続けてさせていただいています。
また、その出会いから広がったビジネス仲間も、本当に素敵な方ばかり。
とうことで、こうして今でも4月になると、当時のコンサルさんを感謝の気持ちと共に、未熟な自分を思い出すのです。

私ね、このあり方は、お茶の世界の「主客一体」に似ているなと思うのです。
お茶の席では、主人(客人をもてなす側)だけでなく、客人(もてなされる側)も一緒にその場を作ることで、よい時間や空間が生まれると言われているから。
一方通行ではなく、共に創る在り方。
その在り方があるからこそ、コンサルも講座も“教えられる場”ではなく、“未来を一緒に作る場”へと変わっていくのだと思います。
今の私はこの考え方がとても好きで、大切にしています。

そして、サポートを受けるときこそ、
・自分にも、相手にも礼儀を尽くすこと
・感情に振り回されても、他人のせいにしないこと
・誠実に関わること
そんな人で在りたいし、
そんな方とご一緒できることが、何よりの喜びだと感じています。
わたしもまたコンサルを受ける側になっても、その在り方を大切にしたいと思っています。

●本当に欲しい変化は、「あり方」が連れてくる
もちろん、プロに頼ることは悪いことではありません。
専門家に頼ることは大切ですし、教えてもらうことも必要です。
でも。
「教えてもらう」で終わるのか、
「共に育つ・創る」関係になるのか。
その違いは、表面的なテクニックではなく、『どんな在り方で関わっているか』にあると思うのですね。
そしてその姿勢が、やがてお客様やご家族、関わる方との関係にも滲み出ていくのだと思っています。

●最後に:美意識が、場と人生をつくっていく
ビジネスコミュニティやクライエントさんと関わるなかで、
「他のコミュニティやコンサルさんと上手く行かない」
「トラブルになった」
という話を聞くことがあります。
その度に、私は自分の恥ずかしい過去を思い出すのと同時に、当時のコンサルさんが伝えてくれたあの愛ある言葉に心から感謝するのです。

もし、
・サポートを受けても変化が感じにくい
・コミュニティで馴染めない
・関係性のトラブルが起きやすい
そんなふうに感じているのでしたら。
もしかしたら、“やり方”ではなく、“あり方”へ変化していくタイミングなのかもしれません。
ぜひ、「主客一体」のことを思い出していただければと思います。
あなたの美意識と、誠実な関わり方は、必ず、あなたを必要とする誰かに伝わっていき、静かだけれど確かな信頼が、人生を少しずつ、でもたしかに動かしていくはずです。
そしてわたしもまだまだ、”あり方”を磨いていきたいと思っています。
小林雅子

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