40代の転職 STOP!40代から育てる“エンプロイアビリティ”(雇用される能力)

オープンミーティングルーム

 

こんにちは。小林雅子です。

新入学、新社会人があふれる4月。のはずが、今年は、新学期スタートの延期、採用取り消しのニュースも。心が痛みます。早期の再開と新たなご縁があることを祈るばかりです。

今後の景気の減退からの影響は、今 企業で働いている方にも及んでくるかもしれません。こんな時に一番に心配になるのが、“雇用の継続”ではないでしょうか?

年齢によってはご案内される“早期希望退職“。通達などが出ると、ソワソワしたり、「これからどうなるんだろう・・・」と40歳を過ぎるとどうしても考えてしまいますよね。

会社にいると、色々なことが目についたり、耳に入ってきたりすることってありますものね。

どんな時でも、“あなたに働いてもらいたい” “君はここに残ってくれ!”と言われる為に 企業で働く女性が ”今ができること” についてを書いてみたいと思います。

 

 

 

重要なことは、“エンプロイアビリティ”(雇用される能力)を高めておくことです。

 

目次

1、40代の転職 STOP!40代から育てる“エンプロイアビリティ”(雇用される能力)

 

さくらさん

雅子さん、“エンプロイアビリティ”(雇用される能力)って何ですか??

 

雅子

employ(雇用する)とability(能力)を組み合わせた言葉で

企業からみて「この人なら雇いたい!」と思わせる 人としての魅力の事ですね。

企業が「この人なら雇いたい!」という基準、次の3つに大きく分けていると言われているの。

 

1)知識・技術力

2)思考・行動特性

3)人間性

 

雅子

この3つが、どのようなものか、そして 今 どのようなことをしておくことが大切なのかを書いて行きますね。

 

2、“エンプロイアビリティ”(雇用される能力)の種類と今できること

 

1)知識・技術力

40代ともなれば、20年以上同じ会社で働いている方も多く、知識・技術力も若い人以上にあるといえるかもしれませんね。

ただし、部署・セクション異動が多くある会社などは、その都度 知識・技術と入れ替える必要があり、40代になると、覚えることが大変と思うことも。

異動がなかったとしても、新しい商品、販売体系ができると、覚える負担は変わりありませんものね。

そんな時に、「私って大丈夫かしら・・・」と不安になることも。

そこで、おさえておきたいのが、次の2つ。

・社会人としての基礎知識、社会人としてのマナーの見直し

・専門技術 の向上    です。

 

 

・社会人としての基礎知識、社会人としてのマナー

時代が変わるとはいえ、社会人としてのマナーは、お客様やお相手の方に安心感や信頼性を生み出します。

また、大人として、ビジネスマンとして、社内外でもしっかり対応できるようにしておくことは、今後 『後輩を育成していく人』としての ポジション作りにもなるからです。

マナー研修は、今でも企業から要請の多い内容。今からは、外注するより、社内で教育することに益々 変わってくると考えられますものね。

 

・専門技術 の向上 

例えば、プログラミングの技術やデザイン、ホームページ作成術、Excel・Wordなどの技術を今以上にあげておくこと。

パソコン技術があるか、無いかは、今後、転職、再就職、再雇用する場合でも、大きな採用判断基準になることが多いです。

企業によっては、自社専用サイト・ソフトを利用しているところも多く、自社オンラインは使えても、Excel・Wordは使えないと言った方もいらっしゃいますものね。

”出来て当たり前”(作表・計算式、文書作成等可能)になっておくと安心ですね。出来ることなら、”出来て当たり前”以上の技術(ちょっとしたマクロを組む、プログラムが組める、ピボット集計、差し込み印刷等以上)を磨いておくこと良いですね。

プログラミング、デザイン、ホームページ作成等は、職場での活用以外に、今後 副業をする時にも活かしていけるかもしれませんね。

また、自分の得意や人より出来ることをブラッシュアップしておくことは今後にもつながります。その為に、ご自身の職歴や経験を棚卸し、どんなことができるのかを振り返っておくことも大切です。

なぜなら、ご自身が得意なこと、人から”あなたにしてもらうと早いから・・・”と依頼されることは、今後 副業や起業を考える際にも必要となるから。

40代からの副業や起業は、新しいことを新たに始めるより、ご自身の得意や人よりできることをお仕事にする方が、準備も短縮できることが多いのです。

 

 

2)思考・行動特性

思考・行動特性とは、会社の方針、指針、また、その時の状況に合わせ、能力を発揮し、成果を出していけるかどうか?ということ。

例えば、企業がどんなところを目指しているのか?を考えながら、今の仕事を発展させていくことや、自主的に仕事ができたり、行動出来るか?ということですね。

簡単に言うと、自主性や主体性、リーダーシップ等があるかどうか。

特に、主体性とリーダーシップは今後益々求められるものになってくると思われます。

 

・自主性と主体性

 

さくらさん

自主性と主体性って、同じようなことですよね・・・?

 

雅子

そうなんです。でも、少しニュアンスが違うんです。どちらかというと、”主体性”の方が、さらに一歩踏み込んだイメージですね。

 

辞書には、

自主性とは、 自分の判断で行動する態度。

主体性とは、自分の意志・判断によって、みずから責任をもって行動する態度や性質。

とあります。

 

例えば、自主性は、上司から何か指示を言われる前に自分から業務改善を行ったりすることなのに対し、主体性は、何も決まってない、新たな状況でも、「自分の意志」や「判断」で責任を持って行動する態度や性質のことと言えますね。

 

これは、日ごろから、自身の“感度”をあげておくことが必要になってきます。

そのためには、

・相手が求めているものの先には、何があるの?

・今の仕事の真意はなに? などを 

考えながら仕事をする習慣をつけると 感度は磨かれていくのかな・・・と思います。

 

・リーダーシップ

 

さくらさん

リーダーシップって苦手かも・・・。

 

雅子

会社にいる頃は、私もものすごく苦手でした。でもですね、私にはとっても素敵な先輩がいらして。

その先輩がね、

「雅子さん、後輩の為にも、私たち先輩がかっこよくいないとね!」と話してくださったんです。

もうね、しびれました。(笑) ”こんな先輩になれたら素敵だろうな。こんな素敵なことをつなげていきたいな!”と思ったら、だんだんと 自分なりのリーダーシップができてきて。

私は、トップダウンのリーダーシップより、周りの人との調和をしながらのリーダーシップがあっていたな・・・と。

リーダーシップのタイプも色々とあると思うので、今の時期に、考えてみるといいかもです。

また、ロールモデルの先輩が近くにいない時は、憧れの女性や理想の女性を持っておくと良いですね。

わたしが、参考にした書籍をご紹介していますので、こちらも読まれてみてくださいね。

40代女性のための50代になる前に人生が変わる読書~わたしがおススメの本~

40代以降は、表に立つリーダシップから、後輩を育成していく ”リーダシップ”も必要となる年代。そのようなことも含め、ご自身なりの”リーダシップ”を考えておくと 良いかもしれませんね。

 

3)人間性

 

3つの中で、一番わかりにくく、かつ、重要だったりする部分です。

どういうことかと言いますと、知識も技術力もあり、行動特性も同レベル、では、どちらを残すか?という時に、この部分が必要とされるからです。

同じ職場に、知識も技術力もあり、行動特性も同レベル、でも、一人は、協調性もなく自分勝手。自分の事だけを考えて仕事をしている人と、周りの人に気配りしながら、協力もできる人と どちらと一緒に仕事がしたいですか?ということですね。

これは、まわりに気を使いすぎるとか、自分のことを差し置いて、周りに協力するとかではないんです。

あなたが“居心地が良いな”と思う人に、あなたもなるようにすればいいのかな?と。

(いつもイライラ、自分勝手な方が周りにいるより、笑顔で、一緒にいると元気にさせてくれるような方といると、働いていても 仕事がはかどりますよね。)

会社の中で、同じ方向を向き、会社の目指すところを一緒に目指して行こう!という気持ちを持つこともその一つかもしれませんね。

 

さくらさん

なるほどですね。確かに、今からは、後輩育成、職場づくりを率先していく立場ですものね。

今まで、先輩方がされていたことを、今からは私たちがやって行く!という気持ちを持つことですね。

テレワークで通勤時間もないので、その時間を、もっと専門性スキルを上げることや、後輩とのかかわり方の勉強をすることにも充てることができますね!

 

雅子

さくらさん、さすがですね。この時をどう使う?が今後の、“エンプロイアビリティ”(雇用される能力)アップにつながって行きますね!

 

まとめ

 

社会の景気の波は、どんな時でも起こります。

そのことで、雇用のことを気にするのは、なかなかツライものがありますよね。40代以上は、特に年齢の面でも心配ですし。

心配の種を、一つでも減らせるように、今できることを少しづつでも取り組むことを、「あなたには、いて欲しい!」と言われる “エンプロイアビリティ”(雇用される能力)を高めることや今後 ご自身の新たな人生を築いていく際の準備として活用してみてくださいね。

 

*参考文献*働き方の哲学(著者:村山昇氏)